一段差は先番と思ったら大間違い。

 誰しも経験するが、誰かに9子置いて上達すると普通8子になる。この差、完全1子である。もちろん、置石の多寡による相乗効果は考慮せずにだが。

 こうやって上達して運がよければ2子になる。

さあ、2子でも勝った。次は1子減らして先番。これもいいだろう。

続けて勝つと一応互先となる。この先番が問題だ。順番に置石が減らされた場合はまだしも、大会等でのハンデ戦での1段差が問題なのだ。

次の表を見てください。

置き石 3子 2子 先番 互先 先番 2子 3子  

    ---1---1---0.5---0.5---1---1---

  3子と2子の間は完全1子だが、先番と向こう先番の中間にあるのが互先だから、厳密に言えば先番と互先は半子差なのです。

 いま、理論的にではなく、統計的にコミは6.5目ですね。ですから、先番と互先の間の差が6.5目なので、1子はその倍、13目位というのが大体の大きさになります。

 このように、伝統的な置石1子、1段差はやや大雑把な計算と言わざるを得ません。ですからこの矛盾を解消するためにはより細かい、1子差12目か13目での点数制度がより正確にハンデ調整できるでしょう。 

  このことから、先番に関する限り、2子以上の置碁と比べて、先番のハンデは半分しかないというのが結論です。

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 1998年6月棋道に、宝塚支部長、斉藤明氏が「点数制」の考察ということで、スッキリした点数表を作られています。ここでの論点は、1子はコミ換算で12目から13目とプロ制度に先行して論じられています。 

2004©鬼池田